うん、やっぱり、ティリオン・ラニスターがいいんじゃないかな。

A Game of Thrones (邦題: ゲーム・オブ・スローンズ)

これはHBO製作のTVドラマ。原作の本は、四、五巻出ているシリーズで、やっと一巻を読み終わり、それに対応するドラマのシーズン1を見終わったところ。一巻の名前は、

A Game of Thrones (邦題: 七王国の玉座) George R R Martin

Kindle でところどころ朗読入りの Enhanced Edition を読みました。

ざっくりいうと中世ヨーロッパっぽいファンタジー世界での王位継承争いの話。原作の読ませることといったら。各章ごとに必ず盛り上がりと意外な展開がある。文章はあまり知らない単語は出てこなくて読みやすい。

これまで ROMEチューダーズダウントン・アビー、 と順調にはまってきた。ROMEは歴史上の人物のほぼ史実通りの展開と無名の創作上のキャラクターのドラマが絡み合うのがよかった。チューダーズの登場人物はほぼ全員歴史上の人物で、ストーリーもほぼ史実なのに、それでいてあれほど盛り上がる展開を見せるのが歴史のとんでもなさ。ダウントン・アビーは、一転、登場人物はほぼ全員創作上のキャラクター、ただし背景には第一次大戦前後のイギリスの階級社会の絢爛と変遷がこってり描かれるのが魅力。

さて、ゲーム・オブ・スローンズは、完全にフィクションです。舞台はこの世界ですらない。銀英伝や指輪物語と同じジャンル。でも、やっぱりはまる。史実とか僕は実はどうでもよかったんだなぁと悟る。

ただ、全部がフィクションだと、なんだか色々説明しないと面白さを語りにくい。

とりあえず、そこの君に受けそうな話をすると、性根の座った主役級の悪女が出てくる。王妃サーセイは夫=王を裏切り、ティーンエイジャーの息子を王座につけ、全土を牛耳ろうとする。西太后みたいなもんですが、まだ若くて美しい。実家の父や双子の兄も含めて、一族丸ごと悪党として描かれる。

一方、正義の一族もいて、その主や妻や子供達が主人公なのだけど、まぁとりあえず一巻の間は彼らは王妃の一族にいいようにやられていく。

ただし、この割合単純な善と悪の構図に、もちろんひねりが色々あるわけで、その中でも多くの人に受けそうなのが、ティリオン・ラニスターなわけ。

彼は、王妃の弟。悪党の一族の一人。そして小人症。王妃や兄との間には親愛の情はあるものの、武将として大成する見込みがないので、父親からは疎まれている。その辺を恨みに思ったのも若いときのこと、本人は自分の障害で悩む時期は過ぎて開き直った、酒と女が好きで享楽的な、しかし抜け目なく頭の働く大人の男。

正義の一族と比べれば名誉に対するこだわりはないし、自分が正義だとも思っていないが、王妃のような悪辣さはなく、陰謀をめぐらしたりもしない。弱者に対して心遣いを見せて、回りから驚かれたりする。

彼も実ははっきり主人公の一人。原作の各章は、登場人物の名前が代わる代わるついていて、その人が見聞きできる範囲の物事が語られる。章名に多く現れるのは、正義の一族なのだけど、ティリオンもそこに現れる一人。

チューダーズのトマス・クロムウェルと、どこか似た意味で共感を覚える。TVドラマの役者の顔も似てるし。というとまた節穴ぶりをさらすかな。

正義の一族は子沢山で、上から、男女女男男というラインナップ。娘が二人で、うちの二人の娘もちょうど歳が同じくらいなのでつい比べるのだけど、うちの下の娘は、実はブラン(次男)に似てる。上の娘がロブ(長男)に似てるという話はない。