主演俳優まで変えて、4匹目のどじょう狙うなんて、ダメすぎるでしょ、と思ってたんだが、これがなんと面白かった。こうなったら50周年目指してがんばれ。

Bourne Legacy (邦題: ボーン・レガシー)

元は、マット・デイモンが主演の、ジェイソン・ボーンシリーズで、1がボーン・アイデンティティー、2がボーン・スプレマシー、3がボーン・アルティメイタム。1を見たのが遥か昔で、2はなんだか印象薄くて、3が、テンポのよさで結構気に入っている、のだけど、要はあまりまじめに見てないので、そもそも話の設定がよく分からん。

すごくいい加減に言うと、CIAが人体実験して超人スパイを作るプログラムを持ってたのだけど、そこから何かの拍子に外れて、野良スパイになってしまったのがジェイソン・ボーン。言うこと聞かなくなった野良スパイが人体実験を暴露するとまずいので、CIAはジェイソンを始末にかかってどたばた、というシリーズだった。

で、最初の人体実験プログラム Treadstone は、野良スパイを生んだりで出来が悪かったので、改良版プログラムとして Blackbriar とか Outcome とか続編が色々試みられて、最新プログラムは Larx というらしい。

Blackbriar までは3で出てきたのだけど、 Outcome と Larx は4=ボーン・レガシーで初めて出てきた話。4は、要するに、 Outcome でまた発生した野良スパイ=アーロン・クロス= Outcome 5 を、CIAが Larx の正規スパイ Larx 3 に始末させようとする話。

この辺の複雑な設定がだんだん明かされていくのが、面白かった理由の一つかも。4を始めるに当たって、それなりにまじめに設定練りました、というあたりが好感持てます。

役者も結構楽しい人がいろいろ出てる。主演のジェレミー・レンナーは、ちょっと前まで、つまりアヴェンジャーズでは「誰?」という感じだったのだけど、これにも出てるし、もうすぐ、「Hansel and Gretel Witch Hunters」にもヘンゼル役で出るらしい。スノーホワイトが甲冑まとって戦う時代なので、このヘンゼルとグレーテルもパンくずを見失ってお菓子の家にたどり着くだけではすまない映画で、結構楽しみだったりする。

ところで、英語だと Hansel で、元のグリム童話ではドイツ語で Hänsel で、これを日本語ではヘンゼルと書くわけですが、 Hänsel の Ä の音は、英語の Hansel の A の音と同じ音、だとドイツ人は思ってる。ドイツのニュースとかでは iPad はアイペット、携帯電話はドイツ語で Handy と書いてヘンディと読んでる。でも、この映画の英語の予告編を聞くと、「ハンゼル」に聞こえるなぁ。

ヒロインはハムナプトラのレイチェル・ワイズ。この人もう結構な歳(今調べたらアラフォー)だったと思ったのだけど、今回とっても若々しい。 CIAの悪いスパイマスターはエドワード・ノートン(ファイト・クラブ)。で、ジェレミーを倒しに来る正規スパイは、ルイ・オザワ・チャンチェン(プレデターズ)。

ルイ・オザワは気の毒に、まともな役名がなくて、 Larx 3 (Larx の第3号)としか呼ばれないのだけど、存在感は抜群です。彼がジェレミー=アーロンを追ってくる様子は、ターミネーター2でシュワルツェネッガーを追ってくるT-1000に似てます。

007のシリーズは、前触れなくボンド役者が入れ替わるわけですが、 Skyfall では話の中で M の交代を説明しました。次にボンド役者が入れ替わる時には、ボーン・レガシーと同じぐらい理屈こねてみたら面白いんじゃないかな。あ、ダイハードがどうやら次で、ブルース・ウィリス=ジョン・マクレーンの息子を出して一緒に飛んだり跳ねたりさせるらしいので、世代交代を狙っているのかも。

あ、そういえば、こないだ「アンノウン」も見ました。リーアム・ニーソン。ネタバレするので、知りたくない人はここでさようなら。

えーと、アンノウンは予告編だけ見て、もう一つ面白くなさそうな印象だったのですが、見てみたら、なんと叙述トリック映画で、ジェイソン・ボーンシリーズ3.5って言ってもいいような話でした。これは宣伝しにくい。リーアム・ニーソンが主人公ってところから既に叙述トリックが始まってる。まったく予期していなかったので、途中で、リーアムが突然華麗なテクニックでカーチェイスするシーンを見て、「この主人公、教授にしちゃ運転がうますぎるよね」などと、うちの奥さんと話していたのでした。そういえば、アンノウンのドイツでの公開タイトルは、Unknown Identityでした。今思うと、タイトルでネタバレって酷すぎる。気がつかなかったけど。