La Cloche à Fromage

ストラスブールのチーズ専門店 La Cloche à Fromage がやってるレストラン

晩飯時になって、ネットで適当にストラスブールのレストランを検索してたら、目に止まり、なんとなくよさそう、で行ってみた。

(そもそもストラスブールに行った話はまた別途)

少し早い時間で、店に入ってみると、まだ席が空いてるように見えるんだが、「店内はもう一杯です。」とのこと。店の前の席はまだ空いているので、「こっちならいいの?」と聞くと、「どうぞ」ってことで。それから10分もせずに店内満席、店の外にも他の客が。

さっき「満席です」って言ったおじさんがやってきて、メニューをくれ、さらに説明してくれる。チーズの専門店で、すぐ向こうに店舗がありますが、ここはレストランです。メニューの真ん中に並んでいるのは、チーズだけのメニューです。「チーズだけ?」そうです。その左側は…右側は…

って言ってるんだが、頭がオタクなもので、チーズだけ、と言われると試してみないと気がすまない。「真ん中のをください。どれがいいですか?」と聞くと、「なら一番最初のがいいですよ。これが一番、基本、というか、伝統的なものです。」とのこと。じゃ、それを、ってことで、頼んだのは、 “Le Rabelais” ラブレー ってメニューでした。

ワインもこのおじさんに聞いて、ピノ・グリの甘いのにした。チーズにとてもよく合います、と。甘口、じゃなくて、甘いんだ、これが。

“Le Rabelais”

この皿が届くと一緒に、いかにも専門家の雰囲気を漂わせた女性が現れて、食べ方を解説してくれる。

「奥の右側から、反時計回りに食べ進み、手前右まで言ったら、内側に入って、今度は時計回りに食べてください。最後はこの山の上のブルーチーズです。」

「左端とその手前のはとてもクリーミーです。脂肪分が80%あります。」

「その次二つはカマンベールです。白い皮で分かりますね。」

「手前右の三つは山のチーズです。一番右のは、皮のところは堅いので食べないでください。ロウになってますから。その次のの皮は食べられますが、たべなくてもよいと思います。これらは、そこにあるジャムとあわせて食べるとおいしいですよ。」

「チーズの間に散らしてあるのは、アプリコットです。チーズと交互に食べてください。」

等々、色々食べ方と能書きを教えてくれる。ちゃんと説明通りに食べました。

正直なところ、感激するほどうまい、とは言えないけれど、面白い体験ではあったので満足。味がそれぞれ違うし、舌触りも色々。やわらかいのは本当にとろけるし。甘いワインも合いました。でも、甘くなくても合ったかも。

最後、あと三つぐらいのところで満腹になったのだけど、残りもゆっくり食べたら平気で入ってしまった。

実は、ここはパンもおいしい。小ぶりのパンを何種類もかごに入れて持ってきてくれて、おいしいので次々食べると、残り半分くらいになったところで追加を持ってきてくれる。これがまた違う種類のパン!

最後、エスプレッソで口の中をサッパリさせて席を立ったら、最初に出てきたおじさんがわざわざ店の外まで出てきてきっちりこっちをみて挨拶してくれた。愛想良いな。

あとで調べてみたら、ちゃんとチーズ以外の普通の肉料理などもあって、それもおいしいらしい。もちろんフォンデュもある。

また、店の外の席にいたほかの客の席には、直径25cmぐらいの、半月型に切ったチーズが専用の台に、切り口が斜めになるように置かれて、その切り口の間近に、多分電熱線のヒーターが据えられた。切り口からチーズが溶けて流れ出し、下に置かれた皿に溜まる仕組み。それを自分の皿に取り分けて食べてました。これも調べてみたら、 raclettes ラクレットって奴ですね。

ので、やはりここはチーズの店。チーズづくしを食べるのが正解。そういうことにする。皆様も、ストラスブールにお立ち寄りの際は、ぜひこの店で、メニューの真ん中の列から頼んでください。あ、一番上の「ラブレー」はもう私が頼んだから、皆様はそれ以外をぜひ、お試しください。

家族と一緒に来るときは、フォンデュがいいかな。

あ、店名のラ・クロシュってのは釣り鐘のことらしい。ラ・クロシュ・ア・フロマージュ、で、チーズの釣り鐘。店に入ってすぐのところに、大きなチーズのショーケースがあって、それが釣り鐘型をしてたから、それのことだと思う。

たぶん。