ウォール・ストリート:経済映画三本立て(2)
昨日の続き。中身に触れます。未見の方はご注意。
前作の「ウォール街」って、いつの映画だったっけ。90年前後かなぁ。映画館で見ました。
マーティン・シーンとチャーリー・シーンが親子で出ているのがうれしくて、マイケル・ダグラスは僕にとってはまぁどうでもよろしかった。マーティン・シーンは、「デッド・ゾーン」の悪党上院議員の役が好きです。
チャーリー・シーンは、前作と同じ役でしっかり出てきます。ストーリーには殆ど絡みませんが。久しぶりに見るなぁ。前作で逮捕されてから、隠しマイクのおとり捜査を終えて悔し泣きをする姿が頭に残っているので、今作で堂々でてこられると、ちょっと鼻白む。
前作の原題は、”Wall Street”で、これを「ウォール街」という邦題にした。今回の原題は、”Wall Street: Money Never Sleeps”。で、これを「ウォール・ストリート」だけにしちゃうのが面白い。原題の後半はさすがに邦題にならないだろうし。 Money Never Sleeps って、(ちゃんと投資しておけば)お金は勝手に稼いでくれる、という証券会社の回し者みたいな意味かと思ってたら、全然違った。作中でこのタイトルが(少し違う言い回しで)言及されてるシーンがあったのだけど、ちょっとここでは書けないなー。あれは、どう解釈すればいいのだろう。
主人公が父とも慕う、ゼイベルのトップ、ルー・ゼイベル。サンタクロース体型で、最初、スターウォーズのドゥークー伯爵=クリストファー・リーかと思いました(違います)。
大変恐れ多いながら、淀川長冶さんの解説みたいな記事になってきたぞ。映画の本題とは関係ない、ついでに思い出したような他の映画の話ばかり語るという…
まぁ、マイケル・ダグラス=ゴードン・ゲッコーがなんだか丸くなってしまって、昔は派手にやらかしたけれども、今は娘と仲直りしようとして旨く行かず悩んでいるじいさんになってしまっている一方、主人公は前作のチャーリー・シーンほど馬鹿ではなくて、金融業界の毒に染まることなく、ルーの死を招いた今回の悪役ブレトンに直接誘われて彼の会社に入るものの、「侍ジャイアンツ」のごとく内部から彼の破滅を図る。ゲッコーのアドバイスを受けながら。そうかぁ、ゲッコーいいやつになっちゃったのかー。ターミネーター2のシュワルツェネッガーみたいだなぁー。娘に嫌われてしょげてるゲッコーって、なんだか浪花節だなぁ。うちの娘たちもあと5年もするとあれかなー。
とか思っていたら、とんでもない。ゲッコーは腐ってもゲッコーだった。いや、「丸くなっても」というべきか。魔王ゲッコー大復活。
という感じで、前作と同じような展開になるのかと思ってみていたら、「ありゃ、違うぞ」という展開の曲がり角がいくつもあって、そういう意味で飛行機の中の時間はしっかり潰せるくらい面白かったのでした。
大物悪党のようでいて実は小物だったブレトンはピアーズ・ブロズナンがはまり役だなぁと思ってみてたら、え、違う?ジョシュ・ブロリンって誰ですか。そうですか。「ブロ」だけ合ってたな。
ブレトンの会社の名前は、Churchill Schwartz になってました。これ、明らかに Charles Schwab のもじりですよね? Charles Schwab にはそういうネタにされるような不祥事がなんかあったんでしたっけ。とか言ってると風説の流布になりそうだな。危険。
つぶれたゼイベルのモデルがリーマンブラザーズで、チャーチル・シュウォーツのモデルは、もと社長のポールソン財務長官に助けてもらったゴールドマン・サックス、でいいのかな。
ゲッコーがムショから出る際に返してもらう、「携帯電話」が素晴らしい。もう20年経つと、僕らは何を使ってるんでしょうね。 iPad とかお笑い種になってるといいな。
あー、もう一つ残ってますね。飛行機の中で見た映画。果たして、あれの感想を書く日はくるのでしょうか。本日これまでっ!