World War Zは、undeadと人間の世界大戦が勃発し、人間が完全勝利を収めて10年後に行われた、世界各地のさまざまな人に対するインタビュー集だ。

先週本屋で見つけて、ただでさえ睡眠不足の中、合間を見つけて読み続け、1週間で読みきってしまった。

著者はMax Brooksという人で、Space Ballなどのパロディ映画を多く監督しているMel Brooksの孫。この本の前に、”The Zombie Survival Guide”という本を出しているが、そっちは未見。

この本には、いかにもな不気味な場面はそれほど出てこない。それを期待して読むとがっかりするかもしれない。なにしろ最初から世界大戦は10年も前に人間の勝利に終わっていることが明らかにされているので、現在形で恐ろしい話が出てこないのは保障されている。

そうではなくて、全世界的に undeadの発生が蔓延した時に、各国の政府や、軍隊や、個人がどう反応するのか、そこをもっともらしく描いて見せたところがすばらしい。

まぁ、日本が舞台のエピソードでは、怪しい描写がいっぱい出てくるので、他の国々の描写も相当歪んでいるのは察せられるのだけど。

印象に残ったエピソードは、イスラエルの反応、Redekerプランの作成秘話、女性パイロットの墜落から救出まで、Hopeでの最初の反攻、などいろいろありすぎて、一番が決められない。私の関心はどちらかというと個人がどんなひどい目にあったかよりは、国がどういう政策をどう実行したかの方にあった。

Standard Infantry Rifle (SIR)が、どんなひどい扱いをしても決して Jam らない、途轍もなく頼りになる銃だったという記述があったが、欲を言えば、なぜそんな高品質が戦時産業下で達成できたのか、に関するエピソードが欲しかった。